あけましておめでとうございます。
「女性の意識改革」分科会、生まれ変わったら餅になりたい・M.Sです。
お餅って、本当においしいですよね…。お正月、30個以上食べちゃいました…。
本年も引き続き、どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、新年第一弾にお届けするのは、ズバリ、
企業トップからの、「女性活躍応援メッセージ」!!
◆トップからの「女性活躍応援メッセージ」◆
インタビューに応じてくださったのは、大田区昭和島にオフィス兼工場をかまえる
大洋印刷株式会社の林健司代表取締役社長です。
なぜ、トップへのインタビューに至ったかと言うと…。
実は、アンケートのとある設問の結果から、
経営層・管理者層と女性との間に、意識のギャップが垣間見えました。
「一般的に女性の活躍の妨げになっているのはどのようなことだと思いますか。」
という質問項目の中で…
高い割合で、「経営陣/管理者層の理解不足」と回答があがりました。
実際に感じている方からは、こんな声が…。
○女性役員がいないため、新たな制度などの導入の際、
女性社員への配慮があまり感じられない。
○昇進や与えられる仕事・教育制度などに、男性への優遇を感じる場面がある。
などなど…。
ん~、なかなか深刻なご意見…。
実際のところ、どうなんでしょう?!
ということで、企業のトップを直撃して、女性活躍について語っていただきました!
- 本日はお時間をいただき、どうもありがとうございます。
林社長 :こちらこそ、このような機会をいただき、感謝します。
実は私自身、女性の活躍を、大きな課題として捉えているところでした。
- 「大きな課題」とは、具体的に教えて頂けますか?
林社長 :弊社では、ここ十数年、採用時の女性比率はとても高いです。
意図的ではなく、性別を度外視して優秀な人材を採用したいと思って
採用活動をした結果です。
優秀な女性の人材はとても多いと、実感しています。
ですが、同時に女性の離職率は非常に高い。
特に、管理職になる前に辞めてしまう女性社員がとても多いのが現実です。
こちらが長く一緒に仕事をしたいと思い、ご縁があって我が社に入社されて、
そういう人が辞めてしまうのは、とても寂しいことです。
それはもちろん、男性も同じですが。
- 女性が辞めてしまう原因の多くは、どのようなことですか?
林社長 :大きくは3つあると思います。
1つ目は、どうしても、女性は家庭の事情に左右されやすい。
結婚、旦那さんの転勤、出産・・・
少し前までは世の中が違ったため、それで辞めてしまうことは半ば当たり前だったり、
女性自身も長期休暇を取ることに申し訳なさを感じるようなこともあったと思います。
随分時代が変わった今も、その感覚は多分に残っています。
2つ目に、体力的な違いがあることも、否めません。
3つ目は、周りとのコミュニケーションが不足していたりして、
女性自身が期待されていないと感じて、
やりがいを感じられなくなってしまうケースもあるのでは、と。
もちろん、期待していないわけはないです。期待に、性別は関係ないですから。
ましてや、仕事が面白かったり、築いてきた人間関係が好きだったり…、
続けていきたい気持ちがあるなら、
そのことで辞めてしまうのは、すごく寂しいし、もったいない。
- なるほど…確かに女性の離職に繋がる原因は納得がいく気がします。
なんというか…、現実だな、と…。
林社長 :そうなんです。
だからこそ、男性だから、女性だから、という性別の差ではなく、
その人自身がその人らしく活躍できる環境作りを目指したいんです。
マネジメントに向いているのであれば、
時短勤務の女性が管理職に就くことだって、
もっと当たり前になってもいいと思っています。
そのためには、制度の構築や体力面へのケアなどは
出来る限りしていきたい。
期待や責任は平等に、ですが個々の能力が違うのと同じように、
男女で違いがある部分においては補い合うのは、当然だと思います。
そして、家庭との両立ということに対しては、
もっと私たち経営層や管理職層が理解していかないといけない。
私自身、まだ小さい子どもがいます。
その経験を経て、女性の家庭との両立や子育てという仕事が
いかに大変か、意識はまるで変わりました。
- ご家庭では、積極的に育児に参加されていると伺いました。
林社長 :はい、
子どものお風呂は基本的に担当してます、笑。
間近で見ていて、育児は、
本当に大変だと思いますよ。
さらに、社内の、子育てをしながら
働く女性社員のことも近くで見ている分、
以前よりかなり分かってきたつもりです。
それもあり、ワークライフバランスという
議論の必要性は女性に特化したこと
のようなイメージが払拭しきれていないことに、
意識的な課題のハードルの高さを感じずにはいられません。
本当は、私たち男性も一緒に考えて、取り組むべきことです。
女性自身の意識だけでなく、周りの意識を変えることが、とても大事で、
その働きかけこそが、今、
経営層がすべき大きな仕事のひとつだと考えています。
- とってもありがたいお言葉…。
それでは、女性のみなさんへメッセージがあればいただけますか?
林社長 :メッセージと言うか、
これは女性のみなさんへのお願いなのですが…
性別の差は考えずに、どんどん仕事を楽しんでほしいです。
そして、もっと、声を聞かせてほしい。
昨年社長に就任して、改めて、「コミュニケーション」の
大切さを痛感し、大きく目標に掲げました。
経営者としては、男女関係なく、
お互いが気持ちよく過ごせる仕組み作りをしていきたい。
そのためにまず、どう働きたいとか、何がネックになっているとか、
希望や不満をたくさん聞かせてもらいたいんです。
もちろん、会社の規模や仕組みによって、
設けられる制度や対応の仕方は違ってくるはずです。
- 個人個人で、部署や業務内容、ライフステージによっても、
結構違いが出てきそうですよね。
林社長 :その通りです。
だからこそ、もっともっとコミュニケーションをとって、
個々に合ったベストなバランスが見つかるように働きかけてくれたら嬉しい。
新しい仕組みを自分で作ってしまえ!
くらいの勢いできてもらえるの、大歓迎ですよ!
そうやって、会社を、自分にとって心地良い場所に、
どんどんバージョンアップしていってほしい。
これって、女性に限った話ではないですね。
男性も女性も一緒になって、ひとりひとりが、思うこと、
そしてコミュニケーションでつなげていくことが、
みんなが活躍できる環境作りにつながっていくのだと思います。
- 「声を聞かせてほしい」というメッセージ、
強く背中を押していただいた気持ちです!
「女性のリアルな声を聞きたい!」とはじまった
このブログもまた、コミュニケーションの
お手伝いになればいいな…と感じました。
温かいメッセージ、ありがとうございました!!
年末年始のお忙しいタイミングでご協力いただき、
林社長、改めてどうもありがとうございました!
インタビューを振り返って、「経営陣/管理者層の理解不足」と感じる場面を、
林社長がおっしゃる、「ひとりひとりの思いを
コミュニケーションでつなげていく」ことで改善し、
相互理解が深まれば、立場や性別を超えた、
魅力的な環境作りが実現できるのだろうと、強く思いました。
みなさんの声を、ぜひ、身近でも届けてみてください。
そして、このブログでも、みなさんの声を届けるきっかけになるよう、
引き続き、頑張ってまいりますので、
もし、ご意見がありましたら、ぜひ、コメント欄にお寄せくださいませ☆
みなさんの毎日がちょっとずつ楽しくなることを、願っています!
*M.S*
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